誠信堂徒然日記

まちづくり、地域のこと、旅行記、教育や社会問題等徒然と。

NPO法人を作りました

昨年秋より準備を進めてきた「NPO法人四条京町家」の認証が下り、今日法務局に設立登記に行ってきた。

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昨年秋、「京都市伝統産業振興館」(当時)が2010年3月で閉館するという話を聞き、利用者を集めた「語る会」を開いたのが昨年9月。そこでの話題をもとに、閉館後の利用方法として、単なるテナントではなく、公共的な利活用とそこからの情報発信という方向性をさだめた。「コアメンバー」が集まり、議論を始めてから半年余り、ついにNPO法人としてスタートすることになる。私も理事として団体の運営にかかわる。

とはいうものの、NPOを取り巻く環境はなかなか厳しい。資金調達の問題、マネジメントの問題、公益性の問題…

最初は「これをやりたい、やらねばならぬ」という思いで始まる活動も、法人となると「社会性」「公益性」をより問われることになる。そして、活動を持続させ、ミッションを達成するためには社会の課題や期待に応える事業を行わなければならない。そしてそのためには金が要る。

昨日もとあるNPOの代表と飲んでいたが、やはりNPOの「難しさ」に関する話が多かった。それもよくわかる。

それでもNPO法人の道を選んだのだから、「社会的責任」が発生するのは当然である。

ドラッカーはかつて「会社のマネジメントはNPOに学ぶべきだ」とまで言っているが、翻って日本で「お手本となるようなNPO」がどれだけあるだろうかとなると、決して多いとはいえないだろう。

もっともNPOのマネジメントは複雑かつ、その手法は未だ定まったものは存在しないだけに難しいところもあるが、NPOにかかわる人間として常に肝に銘じておかなければならない問題である。

自分自身、このNPOでの役割は、資金調達とマネジメントが中心になるのかな、と考えているが、とにかく理事が実力を発揮し、理事会が動くNPOにしなければ、と思う。